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映画「トランスフォーマー」シリーズ感想

8月4日に「トランスフォーマー」シリーズ最新作『トランスフォーマー/ビースト覚醒』がいよいよ劇場公開されるということで過去作を復習していこうと思います。

作品概要

filmaga.filmarks.com

以下、感想 ※ネタバレを含みます

第1作 2007年公開『トランスフォーマー

VFXやCGといったデジタル技術で作られた映像は時が経つと、粗さが目立って安っぽくなってしまったり浮いて見えたりする印象があります。しかし本作は、色々な性格のオートボットたちが戦いで見せる頼もしくかっこいい姿や、地球に慣れていないから見られるコミカルな姿など、今観てもトランスフォーマー(TF)たちが映像にしっかり馴染んでいて、まったく古く見えません。公開から16年も経っているのが噓のように思えるくらいでした。何度観てもサムとバンブルビーのやりとりが微笑ましくて癒されました。

第2作 2009年公開『トランスフォーマー/リベンジ

上記リンク記事によると、今作は前作の大ヒットを受けて登場するTFの数は5倍近くになっているとのことで、確かにオートボットディセプティコンの戦いは過激になって、さらに爆破も一段とパワーアップしています。また、TFたちも感情的で個性豊かに描かれる一方で、長く戦争している種族として、いざ戦闘になると敵を徹底的に壊す容赦のない一面も見られたのが印象的でした。シリーズ中で一番好きな作品です。

第3作 2011年公開『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン

人類の歴史とTFを絡めた導入にはワクワクしたけれど、それ以降、前2作と比べてシリアスなドラマが展開する中で、その緩急がシーンとして視覚的に地味なうえに、映画は2時間半も続くので間延びした印象が拭えませんでした。ミーガン・フォックスの降板でヒロインが変わった影響も大きいです。このシリーズのヒロインは、サムやバンブルビーと一緒に戦場に乗り込んで駆け抜けられる勇ましくタフなキャラクターであってほしかったです。

第4作 2014年公開『トランスフォーマー/ロストエイジ

主人公コンビが前作までの、青年サム&若き戦士バンブルビーから父親ケイド&総司令官オプティマスに変わったことでここから新章開始といった感じなのですが、全然ワクワクしなかったです。「政府の『ディセプティコン狩り』は名ばかりで、実際はディセプティコンオートボットも関係なく殺していて、人間とオートボットの信頼関係は今や過去のものなっている」という重たい世界観は受け止められたけれど、前作同様、長尺なわりに視覚的に味気なかったです。ただ、前作のアイアンハイド、今回のラチェットも退場するにしても戦士としての華をもたせることはできなかったのでしょうか。冒頭の、ラチェットの最期が最も感情を揺さぶられた瞬間でした。

第5作 2017年公開『トランスフォーマー/最後の騎士王

最高に退屈でした。「人間とオートボット、関係に溝のある両者が地球存亡の危機に再び力を合わせ敵に立ち向かう!」という大筋は熱いと思うし好きです。しかし、人間とオートボットが共闘するまで、オプティマスがなかなか出てこないうえに、過去作にあったようなTF同士の激しい戦いもない、人間中心の面白くないドラマが長々と続くので途中で観るの止めようかと何度も思いました。

スピンオフ 2018年公開『バンブルビー

監督が代わって、主人公も新しくなって時代も1987年に移って、さらに、ドラマも主人公のチャーリーとバンブルビーの交流に主軸が置かれて、雰囲気はバンブルビーのデザインにも表れているように、これまでのシリーズ作と一転。ほのぼのと心温まる映画で、2人の友情は微笑ましくて、バンブルビーの魅力もたっぷり詰まってました。ただ、『リベンジ』でサムがバンブルビーに言った「お前は僕の最初の車だ」っていうセリフをとても好きで彼らへの思い入れが強いので、本作を1作目の前日譚と素直に思えないこともあって複雑な心境です。シリーズ作と矛盾するところもあるし、個人的にリブート作品と捉えても問題ないかなと思っています。