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映画『刑事ジョン・ブック/目撃者』感想

作品概要

「誓い」「危険な年」のピーター・ウィアー監督が、ハリソン・フォードとコンビを組んだサスペンスドラマ。アメリカ・ペンシルバニアの片田舎で、文明社会から距離を置き、17世紀の生活様式を守って暮らすアーミッシュ。その村出身の子供サミュエルがフィラデルフィア駅のトイレで殺人事件を目撃する。捜査を担当する刑事ジョン・ブックが、サミュエルと母親のレイチェルを署に連れて聴取を行うと、サミュエルはジョンの同僚刑事のマクフィーが殺人事件の犯人だと告白する。共演にケリー・マクギリス、ダニー・グローバー

引用元 刑事ジョン・ブック 目撃者:作品情報 - 映画.com

感想 ※ネタバレを含みます

映画『トップガン』のケリー・マクギリスが出演しているということで本作に興味を持ちました。『トップガン』での彼女は人目を引く華やかで都会的な人物だったけれど、本作で演じたのはアーミッシュであるため素朴で自然的な佇まいでした。どちらも凛とした女性だけど雰囲気はまるで違うので驚きました。(公開年だと『トップガン』は1986年、本作は1985年)

本作の大筋はサスペンスドラマですが、都会人のジョン(ハリソン・フォード)がレイチェル(ケリー・マクギリス)の住むアーミッシュの村で一時的に暮らす様子が作中の大半を占めていて、サスペンスらしい緊張感は薄かったです。しかし、一時的な交流だとしてもアーミッシュの社会にジョンが少しずつ馴染んでいく様子には、ヒューマンドラマの温かみがあり、田舎の風景とも相まって良かったです。

また、ジョンとレイチェルはお互いに惹かれ合っていると感じながらも、水と油ほどに異なる価値観の世界に生きていて「愛があれば」なんて都合よく考えられるほど若くありません。そんな2人の甘くも刹那的で切ない恋愛模様にドキドキしました。